つい先日、ロジャーのグループメンタリングの通訳をしていたのですが、今日は、そんな彼との会話の中での学びを一つご紹介します。
「人を採用するときに気をつけていることは何ですか?」とロジャーが尋ねられた時の回答です。
注:ロジャーの会社のメンバーは、全員遠隔(オンライン)で仕事をしています。
一般的な日本の会社のように、オフィスがあって、そこに毎日出勤して仕事をするという形をとっていません。
ロジャーの回答:
3つの “C” に気を付けているよ。
最初の “C” は Culture(文化)。
やはり、自社の文化に共鳴してくれない人は、いくら仕事ができても採用はしない。
2番目の “C” は Capability(能力)。
能力といっても、スキルや才能だけではないんだよ。
そこには、それらの「スキル/才能を結果につなげるだけのセルフマネージメント力」が必要だ。(遠隔での仕事なので)
〈宇敷解説〉
弊社もそうですが、ボスが見てないと仕事をしない人は、基本採用することができません。
なぜなら、ガッツリしたマネージャーがいないからです。
セルフマネージメント力は、最低限のイエロー(個人事業主)の能力でもありますよね。
自分のマネージメントができない人は、もちろん他者のマネージメントもできません。
では、他者からの圧力なしに、なぜ人は働くのでしょう?
やはり、それは「好き(パッション)」であり、「会社を通して世の中の役に立つ(目的)」でしょう。
だから、その辺は会社側としてしっかり明文化しておかなくてはならないですね。(宇敷解説終わり)
そして、3番目の “C” は Capacity(処理能力)。
これは、その人が持っている実際に使える時間やリソースの許容範囲のこと。
〈宇敷解説〉
いくら、その人が自社の文化に共鳴してくれて、結果を生み出す力があることが分かっていても、例えば自身のビジネスが忙しくって実際にさける時間が限られていたらNGということ。(宇敷解説終わり)
これからは、ヒエラルキーを持たない会社も増えていきます。
そんな会社にとって「採用の基準」は、既存のものとは異なっていくのは同然。
ロジャーの得意な「○○(数字)の “アルファベット”」(採用時の「3つの “C”」みたいな)的な表現は、本当に理解/実践しやすくって役に立ちますよね。
これからも、機会があったらどんどん紹介していきますね!
宇敷 珠美